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がむしゃら1200キロ

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by noritoyuka | 2020-08-09 23:00 | 車・バイク

はたらくおじさん


今の学習指導要領からはオミットされてしまったが,昔の小学校のカリキュラムには社会科に関する授業が組み込まれていた。

先生が教室の上座に鎮座するデッキに重々しくVHSのカセットを装填し,逸る気持ちを抑えられない児童に向けてNHKの『はたらくおじさん』を放映する。

画面にはタンちゃんとペロくんを乗せた気球が現れ,いろいろな業種に従事する人達の奮闘ぶりをリポートする。

児童は目を輝かせてそれらの放送を拝聴し,放送が終わった途端に誰からともなく今みた番組に関する篤い議論を展開し始める。
昔から我々はグループワークやアクティブラーニングを実践しているのだ。

今の自分はあのころに夢見た立派な「はたらくおじさん」になっているのだろうか。
オジサンになったのは間違いないところなのだけれど…。

いい歳をしたオジサンが本気で臨むオートバイ遊び,それが『チャレンジ 1,000』。
60年前につくられたOHVのカブで,1,000kmを 24時間で奔りきる。
良識的な大人からしたらなんとも無謀なチャレンジである。
そうなのだ,だれでも出来るようなことに漢(おじさん)は逸らないのだ。

チャレンジでは,途中で雨に降られても雨具に着替える時間はない(タイムロスが惜しい)。
なので,同ツーリングではそもそもレインスーツに頼らない装備を検討する。


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足下は信頼のガエルネのFUGA。
1日くらいの雨であれば,これでなんとか浸水は免れることができるだろう。
ただ,もう少し丈の長い方が安心か。


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トップスはモンベルのハイデュラジャケット。
これも1日くらいの雨であれば身体を濡らすことはない。

問題はボトムス。
どこかでツーリングに適したパンツを購入しなければ…。

そこで思いついたのが「はたらくおじさんの店」。
最近は質のよい商品がいろいろとナインナップされていると聞くからね。


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さっそく同店でパンツを購入。


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CORDURAナイロン製で,ひざには薄いニーパッドも装備している。
なにより安い。


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安さにまかせてキャンプ用のクライミングパンツも買ってしまった。

いい歳をした清く正しいはたらくおじさんですもん,たまには大人買いをしてもいいよね
というハナシ。



by noritoyuka | 2020-07-22 10:00 | 車・バイク | Trackback | Comments(2)


本店から出向してきた不逞の輩と対峙していたところ,役員から「もう少し大人の態度を示した方が…」と諭された。
自分の方に道理の在ることが判ったら,大局を見て自ら折れるのが真の意味での横綱相撲だと。

件の輩と刺し違える(一矢報いたうえで退職する)覚悟でいたが,考え方をあらためた。
いかんいかん,まだまだ器が小さいね。

ひるがえって「チャレンジ 1,000km ツーリング」。
いくら 12V化しているとはいえ,60年前の車両のヘッドライトで不案内な夜道を走るのはなんとも心許ない。

そこで,PETZLのLEDライトを用いて車両へ光源を増設することにした。
リチウムイオン電池を電源とするのも,光源の冗長化に一役買ってくれることになる。


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ステーの制作をお願いするのは安心の『BLUE MOTORCYCLE』。


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オーラルでの発注で精度のしっかりとした製品が仕上がってくる。


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精度の高いシャーリングと収まりのよいフィニッシュ。
すばらしい。

チャレンジの開催に関連して心配なのは大雨による山間部の被害状況。
安房峠やR41が崩れたというニュースを目にするにつれ心が痛む。
新型コロナによる被害拡大も大変だけど,気候変動による自然災害の多発も同様に心配だ。
クラブのリーダーに従ってボランティアへも参加しなければならないな。


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それにしても職場の苛政対応。
週末はチャレンジツーリングの準備に掛かるつもりであったがそれもままならない。
「艱難(後ろ向きの仕事)に接することによって少しずつ珠に近づいているのかな」と思うことによって溜飲を下げたというハナシ。





by noritoyuka | 2020-07-14 10:00 | 車・バイク | Trackback | Comments(3)

青空ガレージ


三重県の新型コロナウイルス感染症対策に係る緊急事態宣言が解除された。
職場の危機管理委員会でも「プラトー期に入った」との見解がほぼ固まりつつある。

ここで気を緩めてはいけないが(休日ではあるが)ちょっとだけ家を出て外の空気を吸ってみることにする。


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ちょうど壊れたオートバイのメーターが直ってきたところだしね。


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寂しいステムヘッド周り。


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とっ散らかったヘッドライトの中。


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ちょっと配線の劣化(硬化)がはじまっている。
こんど時間をみてハーネス類のリニューアルをしてみよう。


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ケーブルにINOXを注して,


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メーターを装着。


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ハンドル周りのコンソールが蘇った。
美しい…。
はやく平穏な世の中を取り戻し,これにのって遠乗りに出かけたい。
「それでももう少しステイホームを続けよう」と思った緊急事態宣言解除後初の休日だったというハナシ。

と,ここに来てタコメーターとスピードメーターがテレコになっていることに気がついた orz。



by noritoyuka | 2020-05-17 23:00 | 車・バイク | Trackback | Comments(2)

アーティスト


令和2年度補正予算(第1号)が成立した。

事業規模は117兆円(過去最大)。
国民皆給付金等への振り替えで紆余曲折があったものの,新型コロナウイルス禍で落ち込んだ景気にようやく浮揚策の一石が投じられたということか。

今回の予算,経済産業省や文部科学省の計画にあった「DX(デジタルトランスフォーメーション)」への真水の投入が目を引いた。
Society 5.0と共に最近になってよく耳にするようになった用語だ。

以前に受けた研修では,アナログがデジタルに置き換わる「デジタライゼーション」の一歩先を行く変革のことを指しているらしいということを学んだ。
テクノロジーによって生活や労働,会社の経営などを根本から変革することを指す用語であるんだとか。

そうなると頭をもたげてくるのがまたしても「雇用問題」だ。
せっかく苦労して手にしたスキルが必要とされない社会になってしまうんじゃない?
アナログ人間の自分はつとにそう思っていた。

そういった受講生の不安に対して件の研修の講師はこう答えた。

「陳腐化したテクノロジーにはアートに昇華する道が在る。」

「手書き」の文章は「ワープロ」や「OCR」にとって代わられたが,今では「書道」が崇高な芸術となった。
「馬」を用いた移動は廃れて「車」や「Uber」が台頭しているが,かわりに「乗馬」が上等な趣味に位置付けられた。

電気自動車や燃料電池車が珍しくない時代にあって,いつまで化石燃料を消費するオートバイに乗っていられるんだろうかと不安に思っていたが,そうか,我々には芸術家になる道が残されていたのか。


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コロナ禍がおさまったら『オートバイ道』を極めるための旅に出よう。
景気浮揚予算成立の報を受けてふとそんなことを思った。




by noritoyuka | 2020-05-01 01:40 | 車・バイク | Trackback | Comments(0)

紅いヤツ



世界が恋するホンダから,日本のカブ主あてに新製品のお知らせが送られてきた。


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おぉ,噂に聞こえた「CT125(ハンターカブの後継機)」のカタログだ!
訳あって先代とはずいぶん前にドナドナしてしまったけれど,彼にはユックリながらもトコトコと全国のいろいろなところに連れて行ってもらったなぁ。


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先代との懐かしい思い出が蘇る。
やっぱり世界のナイセストピープルは赤いホンダにのるのだな。


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驚いたのは車両のパンフレットに車外品のパーツカタログが同封されていたところ。
すでにモリワキのモナカマフラーまでもがラインナップされているよ。

いかん,やっとのことで抑えていた物欲が,またふつふつと湧き上がってきてしまっている…。




by noritoyuka | 2020-03-24 12:14 | 車・バイク | Trackback | Comments(2)

鉄分の補給ふたたび


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「鉄子」に「歴女」,そして「刀剣女子」まで。
最近の女子にいたっては,かつて「オジサン趣味」と呼ばれた分野のあれやこれやに多大な興味があるらしい。

そういった女子達が垂涎となる企画(鉄道と刀剣のコラボレーション)が静岡で催されていると聞こえてきたので,さっそく当地へ見学に行ってきた。


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向かうのは遠州にある『天竜浜名湖鉄道』。
同鉄道は,昭和10年に開業した国鉄二俣線を沿革にもつ静岡県西部の第三セクターである。


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『金指駅』
上屋とプラットホームが登録有形文化財となっている。
桑田佳祐のPV撮影(白い恋人達)が行われたのはここだったっけか?


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この路線の蒸気機関車が引退したのは昭和46年のこと。
その後も電化されないまま現在に至っているため,線路にトロリー線が配架されていない。


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コ~~リング・ユ~♪

駅舎付近には『バグダッド・カフェ』ばりの蒸気機関車用給水塔が今に遺っている。


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ようやく目当ての車両がやって来た。


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「TH2113」と「KATANA」のWフェイス


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サイドビュー


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車両の中へ


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新型KATANAの販売価格は 1,512,000円。
薄給のサラリーマンにはちょっと手が出ない…。

キリンは鳴かない。
足るを知るものは富むのである。

雰囲気だけでも堪能できたので,充分に満足して駅をあとにすることができた。


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せっかくなので,ちょっと駅周辺をポタリング。


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遠州鉄道(濱松軽便鉄道)奥山線の遺構(国鉄二俣線を跨線するための陸橋跡)

もともと奥山線は二俣線に先んじて敷設されていたところであったが,後から交差を計画した二俣線(国鉄)は東海道本線の非常時迂回線と位置づけられたため,奥山線の方が陸橋を築いてこれを回避(跨線)することとなったらしい。
かつての「親方日の丸」と「ローカル線」の不均衡なパワーバランスを今に伝えるレガシーとなっている。


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なつかしい…。
このデパートは今でも三重で操業しているぞ。


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東の空に映る神々しいヨシュア・トゥリーのシルエットを確認し,朝のポタリングは爽快のうちに終了した。





by noritoyuka | 2020-03-06 01:44 | 車・バイク | Trackback | Comments(0)

プロのなせる業



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「芸は道によって賢し」

今夏の『チャレンジ 1,000』の完走(出走?)に万全を期すため,C105のチューニングとスープアップをプロの手に委ねることにした。

お願いしたのは静岡市にある『BLUE MOTORCYCLE』。
技術力の高さとセンスの良さが巷で評判のショップだ(おまけに良心的な価格設定だ)。

まずは各種ガジェット用USB電源の新設。
馴染みの薄い北関東・甲信越・東北等のコースを走るには(24時間での完走を目指すには),コマ図に代えてカーナビに頼る方が無難であるという結論に達した。


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ハーネスの分岐点,及びアウトレットやトランスの設置位置にセンスの良さが光る。


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各種補機使用時の電流変化も問題はなし。


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続いてサイクルコンピュータ用ステーの制作。
実に見事な納まりだ。


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ストロークが短くインジェクターの使用できないケーブルには昔ながらの方法を用いて給油する。


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動きの渋かったドラムを分解して洗浄。
驚くほどスムースに動くようになった。


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ハブの研磨。


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リムの振れ取り。


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そしてリムのチューブレス加工。
この作業では主宰に相当のお骨折りをいただいた(修正で6回ほどのタイヤ脱着を強いてしまった)。
おかげでパンク時のリカバリー時間が大幅に短縮されることになる。
なんちゃってラリーストには大変ありがたいモディファイだ。


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完成!

車両は完璧。
大過なくチャレンジ完走を果たすため,あとは乗り手の体力増強が必要だ。
この夏に向けて体力作りに勤しむことを(体重を適正値にすることを)リニューアルなったカブに誓ってお世話になった店をあとにした。



by noritoyuka | 2020-03-02 01:14 | 車・バイク | Trackback | Comments(4)

翳りゆく夏


今をさかのぼること 440年前,泉州堺で「本能寺の変」の一報を受けた徳川家康一行は,一刻も早く本国三河へ戻ろうと(伊勢湾に向かうべく)決死の思いで伊賀越えを敢行した。

この伊賀越えの功労者でもある服部半蔵は,その後,江戸城の搦手(現在の半蔵門)に屋敷を構えるまでに家康の信頼を獲得していったらしい(家康血筋の松平アナウンサーが『その時歴史が動いた』のなかで解説していた)。

暑さも峠を越えたので,440年前に一行がほうほうの体で行軍したその経路をカブで逆向きに辿ってみる(津から伊賀上野までだけど)。


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R163を西へ


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上野高校明治校舎


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伊賀上野城
その 30mの高石垣は,大阪城のそれとともに日本で一,二を争う高さなんだとか。



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伊賀鉄道


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上野の町並み


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噂に聞こえた銭湯


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銭湯に併設された甘味処


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往く夏を惜しんでかき氷を注文


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きびみつが素朴な味わいでとても美味しい。



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帰り道ではキャブレターのフロート(バルブ)が引っかかり,信号で停車するたびにオーバーフローするというやっかいな症状が現れた。
津までの道中はガソリンスタンドが少なく,残量1リットルを切ったカブでは非常に心許ない状況だ。

果たして停車のたびにコックを閉める処置を行い,からくもガス欠寸前で伊賀越えを果たすことができた。
来年のチャレンジに向けた有意義な(整備する課題のみえた)伊賀ツーリングであったというハナシ。





by noritoyuka | 2019-09-17 00:00 | 車・バイク | Trackback | Comments(3)

チャレンジの顛末


車輌の準備ヨシ!
周辺のガジェット制作も抜かりナシ!
気合いも充分!

職場のクリーン作戦も滞りなく終了し,急いで家に帰って茨城行きの準備を行う。

がしかし,テレビのニュース曰く,我が「北関東行き進路」の後方からは雨台風である6号『ナーリー』がジリジリと迫ってきているらしい。
クリーン作戦中はあんなに晴れていたっていうのに…(熱中症になりそうだった)。

台風が上陸する前に三重を発つか?
上陸をやり過ごしてからその後をゆっくりと北上するか?

テレビニュースやYUKA氏と協議した結果,とりあえず(暑さにやられた身体を休めるために)仮眠をとり,その後の様子をみながら安全第一で出発することとなった。
雨が降る前に…と思ってカブをトランポに積み込んでいると,だんだんとチャレンジ感がいや増してくる。
遠足前の小学生と同様になかなか寝つけなかったものの,「睡眠もチャレンジの下準備」と自らに言い聞かせて横になった。

明けて27日,ナーリーさんの歩みが思いのほか遅いことが発覚。

仕方ない,意を決して北関東へ向けて出発する。

水戸藩カブの『星ふる里』は茨城県にあるが,チャレンジ1,000キロのスタート地点となる『ツインリンクもてぎ』の所在地は栃木県だ。
今回は,常磐自動車道を通らずに東北自動車道を使って北上することにした。

東北自動車道(栃木経由)といえば宇都宮餃子である。

この後の24時間では寸暇(食事を摂る時間)を惜しんで奔り続けなければならない。
とりあえずこちらの店で十二分にお腹を満たしておく。


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焼き・すい・揚げ,これがこの地でのベストオーダーだ。


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燃料補給完了。

スタート前の仮眠をとるため,一路『星ふる里』に向けて再出発する。

ベースに到着すると,トランポやテントサイト周辺は妙に静まりかえっている。
チャレンジャー達はこの後の走りに備えた準備(仮眠)に余念がない。

皆さんの睡眠を邪魔しないよう,騒音の発生に気をつけて静かにトランポからカブを降ろす。

続いてテントの設営。
ライトの灯りにも気をつけて作業を進める。
暗闇でゴソゴソ。

すると,事務局の建物から誰かがこちらに向けて近づいてくる。

「どうしました?」

「ウルサくないよう気をつけてテントを張っていましたが起こしてしまいましたか。申し訳ありません。」
と自分。

「………」

事務局員からの返事はない。

しばらく間をおいてからの局員の言辞,
「あのぅ,皆さんはとうの昔に出発していますよ。」
「はやい人ならもう少しで帰ってくる頃なんじゃないですかねぇ。」

「………」

今度はこちらが絶句した。

事務局員と思っていた方は『1,000キロチャレンジ』のオーガナイザーである阿久津さんの奥さま(通称「お母さん」)その人であった。
お母さん曰く「チャレンジのスタートである『土曜の深夜』は 24時ではなく 0時」であるらしい。

大事なところでそつを出す
それが俺クオリティ…。

事務局でうなだれていると,奥から雑誌で見たことのあるS川さん(ポルシェ356SC乗り)が顔を出してみえた。
強面のS川さんであるが実はとても気さくな方で,落ち込んでいる自分に対してもやさしく声をかけて下さった。

なんでもS川さんはトップを快走していたものの,折りからの雨にたたられて(パワーフィルター仕様のキャブが雨水を吸い込んで)リタイアしてしまったらしい。

S川さんやM田さんに水戸藩カブの愉しみ方などを教わっていると,暗闇を切り裂いて近づいてくる1台のOHVサウンドが。

往年のヨシムラ所属レーサーであるK氏だ。
え? この時間で 1,000kmを走って帰ってこられるの?

車輌のオドメーターを見せてもらうと確かにコースを完走している(厳密にいうと今年のコースは 1,000kmではない)。


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腕に憶えのあるレーサーはカブに乗っても速いのか。

そうこうしているうちにもう1台のカブが帰ってきた。
『走る銀色の矢』のオーサーであるシルバー氏だ。


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氏からも今回のチャレンジの過酷さ(雨対策の重要さ)や今後のためになる貴重なお話しを伺うことができた。

バケツをひっくり返したような雨の中で行われた今回のチャレンジ。
他のチャレンジャーの安否やいかに?
深夜も1時を過ぎたころ,とりあえずゴール地点である『ツインリンクもてぎ北ゲート』に行ってみることにする。


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すると,ゲート手前に少数の人だかりが。
ゴールしたチャレンジャー達だ!


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食糧庁カラーのC105。
綺麗にまとまった一台だ。


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もはや素人の域ではないモディファイが施されている車輌。
でも,機関はもちろんOHV。
それがチャレンジ1,000のレギュレーション。


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ハンドル周りに有料トンネルの通行料金を貼り付けている車輌もあった。
プリミティブだが有用な試みだ。

これ以降,2時を過ぎてもゴールするチャレンジャーは一向に現れない。
それだけ過酷なツアーだったんだろう。

再び『星ふる里』へ引き返す。

3時頃だっただろうか,ようやく藩主の阿久津さんが『星ふる里』に帰還された。



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御年84歳。
60年前に造られた 55cc のOHVで,大雨と炎天下のなか,24時間眠らずに(食べずに)1,000kmを走りきる。
本当にすごい人である。


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お母さんとU野さんの手によって,完走者にモロヘイヤ入り「完走うどん」が振る舞われた。
恐縮ながら,自分もこの完走うどんをいただいてしまった。
出走すらしていないのに…。

うどんはとても美味しかった。


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夜が明けてくる頃には多くのチャレンジャーが『星ふる里』に戻ってきた。



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美味しいスイカが配られたころ,ボチボチと帰宅の途につくチャレンジャー達も現れ始めた。



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名残り惜しいところではあるが,自分も(チャレンジが叶わずホテルの予約をキャンセルしたため)予定を変更して今日中に三重まで帰らなければならない。

阿久津さんにそのことを告げると,「次は日の入り・日の出・日の入りツーリングですよ」との嬉しいお誘いをいただいた。
また,お母さんからは「YUKA氏へ渡してほしい」と手作りのブルーベリージャムをいただいてしまった。


チャレンジの顛末_d0389370_03384321.jpg


また近いうちにここへ戻ってこよう。
そして,来年のチャレンジでは完走を果たしたのちに大きな顔をして「完走うどん」をたいらげよう。

一年後のリベンジを誓って『星ふる里』をあとにした。






by noritoyuka | 2019-08-12 05:02 | 車・バイク | Trackback | Comments(3)