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夜中に降った雨も早朝にはあがっていた。
大気が洗われたようで霊山の山麓はいっそう清々しい。

荘厳な雰囲気のなか,予定どおり金峯山寺の朝の勤行に参加する。


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いよいよ日本最大の秘仏『金剛蔵王大権現』の御前で,僧侶たちの朝座勤行に併せた読経に臨むこととなった。

堂内は当然のことながら撮影厳禁。
それにしても蔵王権現,うわさに違わぬ神々しさである。
神とも仏ともつかない独特の尊格である権現像は,役行者が金峯山での厳しい修行の果てに感得したものであるらしい。



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『蔵王大権現』イメージ  絵 松田大児


厳かに始まった金峯山寺の朝座勤行は修験道独特のものだったのでとても驚いた。
僧侶は読経に併せて指で印を結び,鐘や太鼓を打ち鳴らす。
お経の調子をとる鳴りものの調べには法螺貝のソロパートまであった!

お勤めが終わると僧侶による法話会が行われる。
修験道(金峯山修験本宗)の成り立ちを知ることができる貴重な機会となった。

朝座勤行も終わりを迎え,一端お堂をあとにする。


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宿に帰って朝餉をいただき,次は神奈備(神霊が宿る御霊代を擁した領域)である水分山(みくまりやま)青根ヶ峰を目指すことにした(逆峰)。


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『義経隠れ塔』

修験者の修行場。
京都から都落ちした源義経が武蔵坊弁慶や静御前らと共に身を隠していたとされるところ。
追っ手に囲まれた義経が屋根を蹴破って難を逃れといわれ,蹴抜の塔(けのけのとう)とも称される。



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世界遺産『金峯神社』

奥千本に建つ吉野山の地主神(金山毘古命)を祀る神社。



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世界遺産『大峰奥駈道』

吉野と熊野を結ぶ大峰山を縦走する約80kmの古道(修験道における修行の道)。
ユネスコ世界文化遺産である『紀伊山地の霊場と参詣道』の構成資産となっている



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『西行庵』

武士の身分を捨てて法師となった西行が,3年間の侘び住まいを行ったとされる庵。



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西行を師と仰いだ松尾芭蕉はこの地を2度も訪れているらしい。



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モズのはやにえ?


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青根ヶ峰 3等三角点


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世界遺産『吉野水分神社』

創建は不詳だが(平安時代初期の『続日本紀』に記述がある?),現在の社殿は豊臣秀頼によって再建されたものであるらしい。

そして下山。
大権現の御前で六根清浄を行うため,再び蔵王堂を目指すことにした。



by noritoyuka | 2019-11-30 23:00 | 日々の生活 | Trackback | Comments(0)

国宝の勧進


『矢奈比賣神社』で悉平太郎像をお詣りしてきたYUKA氏であるが,この他にも今年中にどうしても拝観しておきたい仏像があるという。

仏教寺院に祀られる仏像は,その多くが参拝者の目の届く場所で公開されている。
しかしながら,それらの仏像のなかには「秘仏」や「絶対秘仏」とされる本尊もあり,一般の参拝者はもちろん,寺の僧侶さえがその尊影を視たことがないといったものもあるらしい。

絶対秘仏としては,全国的に『善光寺』のご本尊が有名である。
7年に一度の御開帳も,公開されるのは本尊ではなくそのレプリカ?である前立本尊だ。
さらに,多くの参拝者が目にすることができるのは,本堂の前に建立された(善の綱で前立本尊の中指と結ばれた)回向柱である。
前立本尊を持ち出した秀吉が,夢枕に立った本尊に諭されて同像を返還した翌日に亡くなったといった話もあるしね(怖ろしい)。

秘仏としては法隆寺の『救世観音像』も有名だ(国宝で年2回の公開がある)。
明治期に行われた文部省図画調査では,フェノロサと岡倉天心がためらう僧侶の制止を振り切って夢殿を開扉し,450mの白布に包まれた同像を曝いたという逸話も残っている(居合わせた僧侶は祟りを怖れて逃げ出したらしい)。

そこで,YUKA氏。
国宝である仁王門の勧進のために公開されることとなった金峯山寺の秘仏本尊『金剛蔵王大権現』をどうしても目にしておきたいらしい(本来であれば60年に一度くらいのスパンで御開帳を迎える秘仏なんだそうだ)。


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まずは大宇陀松山地区でスイーツを調達。
初代から一子相伝で受け継がれているその味は,長谷寺の御用達にもなっているらしい。


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続いて絶品の奈良漬けを購入。


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新聞や週刊誌に取り上げられているロックなデメキンにも出会えた。
そして,身を清めるために温泉へ。


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日も翳ってきたため(翌朝の勤行に参加するため),寺町である吉野山に宿営する。


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吉野といえば,本葛による葛切りを食べなければなるまいて。
そういえば,前の職場では職員総出で(首長自らが率先して)このツタを切る作業に従事していたっけな。


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賞味期限は 10分。
予約してからそれを口にするまで2時間かかったが…。


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宿に着いての晩餉。


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ここでも飽きもせず葛のうどんをいただく。
こうして吉野での1日目は,金剛蔵王大権現像を一度も目にすることなく足早に過ぎていったのだった(21時には床に就いていた)。




by noritoyuka | 2019-11-24 02:14 | 日々の生活 | Trackback | Comments(0)

健忘症


「弁当忘れても傘忘れるな」

北陸に住んでいるときに教えられた,その地を生き抜くための重要な戒律。
彼の地に住んでいる際には従順にその教えを守り,いくつもの窮地(ピーカンの晴天から突然の豪雨になることもあった)を無事に回避することが出来ていた。

ところがである。最近は極端に物忘れがひどくなり,職場に弁当を持って行くのを忘れることすら起きるようになってきた。
また,出かけた先に傘を置き忘れて帰ることもままあるようになってきた。

そうしたところから,巷で「安くて高機能」と評判になっている郵便局の傘を買ってみた。


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<次世代傘>
突風でも踏ん張らずポキッと折れるんです


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「柳に雪折れなし」
1,000円の傘に,世知辛い世の中を生き抜く極意を見た気がしたというハナシ。



by noritoyuka | 2019-11-07 01:14 | 日々の生活 | Trackback | Comments(0)

あこぎな奴



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一般的に,「アコギな~」という形容詞は「強欲でやり方があくどいさま」を指す語として用いられている。
しかしながら,その用語のもととなった伝説に登場する平治氏は,果たしてとても情に篤い(親孝行な)人物だったようである。



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JR東海紀勢本線「津駅」から南へ1駅くだると「阿漕駅」に着く。
ここからほど近いところにある阿漕ヶ浦は,そのむかし,伊勢神宮に供える魚を捕る漁場として殺生禁断の地となっていた(禁漁区となっていた同地には良質な「やがら」がたくさん棲んでいた)。

この地に住む平治は,あるとき,病気の母親のために禁漁を破ってこの地の「やがらの密漁」に手を染めてしまう。
そして,現場に遺した菅笠がもとで捕らえられ,簀巻きの刑に処されて命を落とすこととなる。

伊勢神宮御用の禁漁区である阿漕ヶ浦には,そんな悲しい物語りが今にのこっている。
そして,その悲しい物語りを現代に伝える(伝説に登場する菅笠を模した和菓子を提供する)店が大門にあったので行ってみた。



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大門商店街



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平治煎餅本店



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やがら(剥製)



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密漁アイス



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菅笠もなか


平治氏の功徳をしのびつつ,どのお菓子についても美味しくいただいた。





by noritoyuka | 2019-11-06 00:00 | 日々の生活 | Trackback | Comments(0)

にわかファン



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テレビのドキュメンタリー番組で目にした『シュローヴタイド・フットボール』。
「告解の火曜日」と「灰の水曜日」の2日間,イングランド中部にあるアッシュボーンの町を二分して行われる壮絶なゲーム(祭り)だ。

「勝利したチーム(ゴールを決めた者)はその地域における最高の栄誉を手にすることができる」といった点においては,西宮神社の『十日戎開門神事福男選び』に通ずるところがあるのかもしれない。

ルールが複雑でフィジカル面のハードルが高いために馴染みのなかったラグビーであったが,件のフットボールに照らしてみると(塊になって皆でボールを運ぶという基本的なスキームを理解すると)何となく親しみが沸いてくる(おぼろげながらもルールがみえてくる)。

そういったこともあり,世間が沸き立っている『ラグビーワールドカップ2019日本大会』を様々な方法で鑑賞することにしてみた。



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ファンゾーン(ニュージーランド v 南アフリカ)




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スタジアム(オーストラリア v ジョージア)




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自宅(日本 v スコットランド)





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パブ(イングランド v 南アフリカ)



台風による試合の中止やそれによって不戦敗となってしまったカナダ代表による釜石市でのボランティア活動,日本代表の決勝トーナメント初出場など,いろいろな心温まるエピソードや胸躍る展開が繰り広げられた今回の大会であったが,期間を通して一番魅せられた場面は「日本 v スコットランド戦」で実現した稲垣のトライだった。

堀江,ムーア,トゥポウがスコットランド陣のタックルに沈むなかで次々とオフロードパスを繋ぎ,最後には稲垣がノックオンしないようボールを両手で抱えながらのトライ。

寄せ手のアタックに倒れながらも身を挺してパスを出す,するとその傍らには常にフォローする者がいて希望を紡いでゆく。
『スターウォーズ』のスピンオフ(前日譚)である『ローグ・ワン』の最期を思わせる光景が現実のものとして展開した様には泪が誘われた。

大会ホスト国としての日本の高いホスピタリティも話題となった今回のRWC。
来年に迫った『東京オリンピック・パラリンピック』においても,引き続きのおもてなしによって大会が成功裏に終わることを願っている。



by noritoyuka | 2019-11-05 01:04 | 日々の生活 | Trackback | Comments(0)