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春とシュラフ


けれどもいまごろちやうどおまへの年ごろで
おまへの素質と力をもってゐるものは
町と村との一万人のなかになら
おそらく五人はあるだろう

それらのひとのどの人もまたどのひとも
五年のあひだにそれを大抵無くすのだ
生活のためにけづられたり
自分でそれをなくすのだ

すべての才や力や材といふものは
ひとにとまるものではない
ひとさへひとにとゞまらぬ

(中略)

おまへのいまのちからがにぶり
きれいな音の正しい調子とその明るさを失って
ふたたび回復できないならば
おれはおまへをもう見ない

なぜならおれはすこしぐらゐの仕事ができて
そいつに腰掛けてるやうな
そんな多数をいちばんいやにおもふのだ

(中略)

みんなが町で暮したり一日あそんでゐるときに
おまへはひとりであの石原の草を刈る
そのさびしさでおまへは音をつくるのだ

多くの侮辱や窮乏のそれらを噛んで歌ふのだ

(中略)

ちからのかぎりそらいっぱいの光でできた
パイプオルガンを弾くがいゝ

     宮沢賢治『春と修羅 第二集 告別』より


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さくらが綺麗だったので近所の公園を散歩してみた。


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新入生や新社会人が公園内を闊歩する。
若者の胸には希望が満ちているのであろう,分別くさい年齢となった自分の目にはとても眩しく映る。

自分にもあんな時期があったのかな?
初心忘るべからずだ。


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おなかも満たされたので,家に帰って月末に迫ったツーリングの準備をする。


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若かりし時期に買い求めたキャンプ道具たち,彼らは初心を忘れることなく今も現役で立派に活躍してくれている。

サウイフモノニ ワタシハ ナリタイ。



Commented by たかぴい at 2019-04-16 23:00 x
つまらないから、やめろという。

とは、言いませんが、北海道ですか?
Commented by noritoyuka at 2019-04-17 01:34
> たかぴいさん

今年のGW前半は,関西の友人達と一緒に四国方面に行ってこようかと思っております。
いい温泉があったらまた報告させていただきます。
by noritoyuka | 2019-04-16 00:00 | 日々の出来事 | Trackback | Comments(2)